気になる!『保護犬譲渡会』ってどんな感じ?

(キッズ・マネー・ステーション認定講師)

 

ファイナンシャルプランナーの髙柳万里です。
『犬と暮らしたい!』と以前より子どもたちにせがまれていたため、先日初めて保護犬譲渡会に参加しました。今回は、実際の譲渡会の雰囲気や、見学して気づいた点等をご報告します。

保護犬譲渡会とは?

保護犬譲渡会とは、市民ボランティア団体等が、犬猫の殺処分を減らすために動物愛護センター等に収容された犬を引き取って新しい飼い主を探すための見学・相談などができる会です。通常、各団体の規定にて譲渡負担金を設定していることが多いため、譲渡といっても全く無料というわけではありません。また、譲渡が成立する前に、担当者との複数回の面談や、所定の日数のお試し期間等が設定されているケースが多くあります。

実際に会ってみた印象は?

筆者家族が参加したのは千葉県の譲渡会でしたが、検温・消毒等の感染対策もしっかりされており、スタッフさんの誘導のおかげでスムーズに見学ができました。
当日は、5匹の保護犬が預かりボランティアさんと共に参加していました。
慣れない状況に緊張気味で、怯えた表情でなかなか寄ってこないワンコが3匹、逆に全く物おじせずにどんどん人に寄って来るワンコが2匹という割合でした。

中でもMちゃんという推定7歳のMIXワンコはとても人慣れしていて、子どもたちがやさしく頭をなでるとニコニコと嬉しそうな表情を見せてくれました。

預かりボランティアさんのお話では、Mちゃんは人は大好きなのだけれど、他の犬には反射的に吠えかかってしまうとのことでした。リードを引っ張る力がかなり強いため、お散歩は小学生やお年寄りでは難しいとも言われましたが、お散歩自体は大好きなので、毎日しっかりとお散歩の時間を確保できるお宅に迎えてもらいたいとの要望でした。実際にお世話をしている方から、普段のMちゃんの様子を詳しく聞くことができたので、とても参考になりました。

前日にホームページにて、参加予定の犬たちの写真や情報をチェックしてから行ったのですが、写真と実際の印象は若干異なりました。
特に、『サイズ』に関しては、やはり実際に会ってみないと伝わりづらいことを実感しました。今回はほとんどの犬が体重15~18キロ程度だったため、写真から想像していたよりも若干大きめのサイズに感じました。また年齢は生後推定7か月~推定9歳と幅広く、一番若い7か月の子どもの犬には人だかりができていました。もちろん性格は一頭一頭異なり、活発な子、怖がりな子、お散歩嫌いな子などそれぞれ個性や特徴がありました。

今回の譲渡会では、家族全員Mちゃんの笑顔に一番心惹かれましたが、17.5キロの体重で、強くリードを引っ張られた時に十分制御できるか自信が持てなかったので、残念ながら譲渡のご相談までには至りませんでした。

気になる事は気軽に聞いてみよう♪

預かりボランティアさんをはじめ、会場受付や案内係、事務局のスタッフの皆さんは、犬猫の殺処分を減らすために献身的な活動をされていて、本当に頭が下がります。

今回特に印象に残ったことは、スタッフの皆さんが愛情深く犬たちのことを見守っているということでした。その子の性格や特性などを熟知していて、良いところはもちろん、欠点や注意すべき点も教えてくれるので、具体的なイメージが想像できて参考になります。
また、保護犬の詳しいプロフィール等の情報を頂ける場合もありました。

気になる事はどんどんスタッフさんに聞いてみた方が、その犬の性格や特性を把握できるため、迎え入れる家族とのマッチングがうまくいくのではと感じました。
約1.5キロの小型犬しか経験のない我が家では、大型犬はハードルが高いため、できれば10キロ前後の中型犬の方が安全にお世話できるのでは、という結論に至った為、新たな出会いを求め、来月以降も他の譲渡会に参加してみようと思います。

犬と暮らすために必要なこと

会場で配布されたリーフレットに、『犬と暮らしはじめる前のチェックポイント』が記載してありました。

【犬と暮らし始める前のチェックポイント】
  1. 犬と暮らすことを家族全員が賛成していますか?
  2. 一緒に暮らせる住環境ですか?
  3. 食事、排せつ、散歩、被毛の手入れなど、毎日きちんと世話ができますか?
  4. 去勢・不妊手術、ワクチン接種、フィラリア症予防など病気の予防や治療をするなど健康管理ができますか?
  5. 食費、医療費、生活用品代などお金もかかりますが、経済的に負担できますか?

上記5つの項目すべてに『YES』と応えられない状況であれば、犬と暮らせる環境が整っているとはいえないということなのでしょう。確かに、経済的な負担や行動を伴わず、かわいがるだけでは愛犬の一生涯の面倒をみることはできません。

『かわいいから犬と暮らしたい!』という気持ちはよくわかりますが、犬はぬいぐるみやおもちゃではありません。犬の寿命はおおよそ15年程と言われていますが、犬と暮らすということは、最後まで責任をもってその命をあずかるということです。
犬との暮らしは楽しくかけがえのないものだと知っているからこそ、最後までお世話をする覚悟ができているか、改めて家族でよく話し合ってから、保護犬を家族の一員として受け入れるという判断が出来たらと考えています。

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キッズ・マネー・ステーション認定講師 ファイナンシャルプランナー/キッズ・マネー・ステーション認定講師 金銭教育を受ける機会を得られないまま社会人となり、家計のやりくりに悩んだことから平成二十年FP資格取得。「常識にとらわれず実践から学ぶ!」をモットーに、子どもたちが上手にお金とつきあえる大人になれるよう、試行錯誤しつつ活動中。動物全般大好きです♪