暮らしと健康

猫が高齢になったら暮らしはどう変わる?

(ペットdeペット編集部)

 

愛猫との暮らしが長くなると、猫の体にも変化が訪れます。そんなとき飼い主の私たちが出来ることは何なのか。今回は「高齢猫との暮らし」についてご紹介します。

目次

猫は何歳から老いが始まる?

個体差はありますが、猫は一般的に7歳から10歳ぐらいから老化が始まります。この頃は人で換算すると40代、50代くらいの年齢。やはり身体が老いを感じ始める頃ではないでしょうか。

そして、猫が本格的な高齢期に入るのは11歳、12歳頃と言われています。

いくつになっても、うちのはまだピンピンしているよ!と思いたいところですが、若い頃のままの生活では身体に負担がかかっていることもあります。

年齢にあった環境に少しずつ変えていき、愛猫が健康に暮らしやすい生活を送れるよう配慮してあげましょう。

愛猫の老化のサイン

猫は大人になっても顔がベビーフェイスなので、老化を感じるには時間がかかるかもしれません。ですが、このような変化があったら明らかな老化のサインです。

  • よく寝るようになった
  • 好奇心が弱くなった
  • 高いところに登らなくなった
  • ツヤがあった毛がペタペタ、またはパサパサになった
  • 筋肉のハリがなくなって、お腹がたるんできた
  • グルーミングの時間が減った
  • 爪が伸びやすくなった

分かりやすいのは、生活リズムの変化です。年を取るにつれ、よく眠り、遊んでる姿を見ることが少なくなります。これらの変化を感じたら、私たちは愛猫のために何が出来るのでしょうか?

高齢猫に私たちが出来ること

シニア用フードに切り替える

高齢になると運動量が減るためカロリーを消費しにくくなり、内臓への負担も増加します。

フードは7歳から10歳の間にシニア用に切り替えましょう。切り替え時期は7歳から10歳くらいが目安です。

食事回数を増やす

猫は年を重ねると、一度に食べられる量が少なくなります。様子を見て、以前より残すようであれば食事の回数を増やして調整してみてください。

また、ドライフードを食べにくそうにしている場合、歯や顎が弱くなっていることもあります。そんなときは砕いたり、お湯でふやかしたり、ウエットフードを取り入れてみるのも良いと思います。

踏み台・階段で老猫にやさしいお部屋に

高いところにジャンプしたり華麗に飛び降りることが特徴的な猫ですが、高齢になるとそうはいきません。お気に入りの場所が高い位置にあれば、踏み台や階段を設置してあげましょう。

だんだんとトイレの高さですら大変と感じるようになります。その場合はトイレを低いものにしたり段差を付けるなどして、トイレに行くことがストレスにならないように配慮してあげましょう。

毎日のブラッシング

以前は暇があればやっていたグルーミングですが、どうやらその時間は睡眠に使いたくなるようです。グルーミングが減ると毛玉が出来やすくなったり、毛についた皮脂や汚れがそのままになってしまいます。

このような猫の変化を感じたら、ブラッシングを以前よりこまめに行うようにします。血行を良くする効果もあるので、出来るだけ毎日やってあげましょう。

高齢になると筋肉が落ちて毛も薄くなるので、やさしい力加減で行うことがポイントです。

爪切りはこまめに

若いころ頻繁にやっていた爪とぎは高齢になると回数が減り、普段隠せていた爪も出っぱなしになります。

放置しておくと爪が肉球に刺さってしまうこともあるので、爪切りは欠かせません!

顔周りを清潔に

高齢になると、顔周りの汚れがそのままになっていることも多々あります。ぬるま湯で湿らせたコットンを使って汚れを拭き取ってあげましょう。

高齢猫がいるなら気をつけたいこと

引っ越し・リフォームは出来るだけ控える

猫はなわばりを大事にする動物です。引っ越しやリフォームはなわばりが大きく変化するため、不安を感じて体調を崩す可能性がとても高いです。

どうしても…という場合は、愛猫の好きだったグッズや使っていた毛布、猫ベッドなどは処分せずに置いておくと良いでしょう。自分のニオイがついていると、猫はすこし安心するのです^^

新しい猫を飼うときは注意が必要

多くの猫は新しい猫の登場に大きなストレスを感じます。家族だと判断するまで時間がかかるんですよね…。そのうえ若い猫は元気いっぱいなので、ゆっくりとした時間を過ごしたい高齢猫にとってはとても辛いようです。

そういった変化によって若いうちは体力がありますが、高齢になると免疫力が低下するため、急に体調を崩してしまうことがあります。

長く一緒に暮らしてきた愛猫に負担をかけてしまうことになるので、新しい猫を迎えるのはなるべく控えたほうが良いでしょう。

さいごに

猫は歳を重ねるごとに好奇心が弱くなって、おもちゃへの反応も悪くなります。しかし、だからといって運動させないことは老化を早める原因にもなります。

短い時間でも良いので、無理のない程度に運動をさせましょう。上下運動は足を痛めることもあるため、おもちゃを床に這わすようにして遊んでみてください!

カテゴリ:暮らしと健康

ペットdeペット編集部 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。

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