• ペットdeペットHOME
  • コラム
  • 紙を彫って作るアートってなんだ?彫紙アーティストの「Promenade」さんにインタビューしてきました。

コラム

紙を彫って作るアートってなんだ?彫紙アーティストの「Promenade」さんにインタビューしてきました。

(ペットdeペット編集部)

 

・・・・・・にゃんこの写真?いや、絵画か。

ちがう!ただの絵じゃない。ちょっと立体になってる!!

・・・・・一体これは何なんだ。

今回は一般社団法人『日本彫紙アート協会』公認インストラクターである、Promenadeさんにインタビューをしてきました。Promenadeさんとの会話と共に、素晴らしい作品たちもご紹介していきます!

見て感動。そして聞けば聞くほど奥深いアートでした。

紙を彫る?!彫紙アートってなあに?

単刀直入に聞きますが、彫紙アートとは何ですか?

Promenadeさん:重ねた洋紙をアートナイフで掘り下げて色彩絵画を作り上げる、日本で生まれたアートです。これを見たら分かりやすいかもしれません。

一番下の紙はまっさらだけど、彫ったものを少しずつ重ねていくと・・・

おお・・すごい・・・。すごくアーティスティックな猫ちゃんが出てきました。様々な洋紙にそれぞれ違う役割があって、それが重なり1つのアートになるんですね。

Promenadeさん:そうなんです。あと実際に見ると分かりやすいのですが、重ねる枚数が多いほど奥行きがある作品になるんです。これが彫紙アートの大きな魅力の1つです。

たしかに少し立体感がありますね。光が当たるといい具合に影が出来て面白いです・・・。あ、一番上の紙はちょっと変わった紙ですね。

Promenadeさん:そうそう。紙にも色々あって、そこも好きなんですよ。革のバッグとか彫る時はレザーっぽいものとか、絵の中にダンボールがある時はダンボールっぽい紙を使ったりするんです。

すごい。こんなに紙が・・・!紙の種類によって作品の雰囲気もガラッと変わりそうです。

Promenadeさん:こっちの作品は奥行きが分かりやすいですよ。

ほんとうだ!奥行きがすごいです。雷門の大提灯は手前に、門の奥は遠く離れているように見せてるんですね・・・。すごく考えられてるな・・・。

彫紙アートは下絵作りがとても重要!

でもこれらをどういう配色にするかを自分で全て決めるとなると、とても大変そうですね。

Promenadeさん:そうなんです。実は、彫る作業の前の工程の下絵作りがとっても大変なんです。これが最初にお見せした作品の下絵です。私の場合は下絵をPhotoshopで作っています。

レイヤーを使えば紙の順番も決められることに気付いてすごく便利に感じてます。こんな感じで・・

わ~!細かいですね!!・・・・・・すごく大変そうだ。アーティストの皆さんがPhotoshopでやっているわけじゃないんですか?

Promenadeさん:はい、皆さんそれぞれ工夫してやっているんです。絵やデザインを描いてが主にですが、写真から下絵を起こすことも可能です。やり方は様々ですね。

皆さん独自のやり方があるとは驚きです・・・。

Promenadeさん:紙の色だけで表現というのがまた難しいところで、動物の場合は毛並みの表現など細かい陰影の色選びに悩んだりするんです・・。

ちなみにこれが彫った後の紙の一部です。

少しずつ色を足していくから同じようなものを何度も彫るんですね・・・。一部なのでこれだけじゃないということか・・・。

Promenadeさん:そうなんです。下絵作りも、彫る作業も、本当に時間と集中力が必要なんです。

彫紙アートに出会ったきっかけは?

色々見せていただきありがとうございました。それにしても彫紙アートって結構珍しい、なかなか出会えないものだと思うんですけど、Promenadeさんが彫紙アートに出会ったきっかけは何だったのですか?

Promenadeさん:もともと折り紙建築が好きだったんです。知ったのは20歳くらいのときだったかな。一枚の紙で作る立体なんですけど、平面の紙がナイフ入れただけで立体になるなんてすごい!と思って。

折り紙建築?(ネットで調べる・・)


Promenadeさん:自分で考えたら作れるじゃん!って思って。こういうのを事あるごとに作っていたんですよね。友達の結婚式の時は教会をカットして、そこにメッセージを付けてあげるとか。

え、これを作ってたんですか!私には出来るって思えませんでした・・。メッセージカードをもらうだけでも嬉しいのに、手作りだったら増して嬉しいだろうな。

Promenadeさん:なので紙に触れることがもともと好きで・・・。じつは彫紙アートに出会った頃は癌の治療をしていて、やっと少し体力が戻ってきて丁度何かしたいなって時だったんです。

そんな時にパソコンで色々探していたら横にあった広告が目に入って。すんごい量の紙が並んでる絵の広告。

それが彫紙アートなんですね!

Promenadeさん:そうなんです。紙のアートってことでとても興味が湧いたんです。でもまだ薬をやっていたし体力もないから都内には通えないし、無理かなと思ったんです。でもまさかと思ったんですけど、調べたらすごく近所でやっているって知って。

えー!そんな偶然が!

Promenadeさん:それで、主人に「行ってきて良い?元気になりたいからやってきたい。」って家を出たのを覚えています。

なるほど。タイミングも場所も、すべて運命的だったんですね・・・。

現在の活動と、伝えたいこと

さいごにPromenadeさんの現在の活動と、彫紙アートについて何か伝えたいことがあれば教えていただけますか。

Promenadeさん:今はハンドメイドマルシェやイベントにて雑貨を販売したり、全国彫紙アート展や展示会に参加しています。

彫紙アートって写真で撮ったら一枚の絵でしかなくなってしまうので、本当だったら展示会に来てほしいんです。写真で載せて「深いんですよ~」って言っても、ちっとも分かってもらえないものなので。

たしかに。何も知らない人が見たら、普通の絵に見えてしまうかもしれないです・・・。

 Promenadeさん:私たちインストラクターがこうやって雑貨を作っているのも、彫紙アートを知ってもらうためにはどうしたらいいかってことで。実際、アートって言ったら観に来る人が限られるじゃないですか。

たしかに。アートを観に行く人は大体決まった人のようなイメージがありますね。

Promenadeさん:でも、雑貨にしてしまえば家で使えるんです。それを見た誰かが「それなあに?」って言えば、私が言わなくても彫紙アートが広まっていく。そんな思いを持ちながら作っています。

Promenadeさん、本日はお忙しいところ本当にありがとうございました。

カテゴリ:コラム

ペットdeペット編集部 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェア。猫たちは大切なことを教えてくれる先生。

PREV