人とペットの関わりについて

知っておきたい!飼い主さんの感染に備えて準備すべきこと

(キッズ・マネー・ステーション認定講師)

 

ファイナンシャルプランナーの髙柳万里です。
年明け以降、新型コロナウイルス感染症のオミクロン変異ウイルスが感染拡大している状況です。もしも飼い主さんが感染してしまった場合に備えて、大切なペットのために事前に準備しておくべきことについて調べました。

感染した場合を想定しておくこと

PCR検査で陽性となった場合、症状が軽ければ自宅療養となるケースがほとんどです。しかし、状況によっては病院や所定の宿泊施設にて一定期間の療養が必要な場合があります。ご家族等にペットのお世話をしてもらうことが難しい場合は、知人の方等に一時的に預かってお世話してもらうか、ペットホテルを利用することになります。
もしも飼い主さんが陽性となった場合を想定して、ペットを預けるための準備をしておきましょう。

ペットを預けるために準備すべきこと

知人にペットのお世話を頼んだり、ペットホテルに預ける際に最低限準備すべきことをまとめました。

①ペットの情報をノートやファイルにまとめておくこと
〔記載事項の例〕
  • 飼い主の名前と連絡先
  • ペットの名前・年齢・性別・不妊去勢手術の有無
  • マイクロチップの有無(有の場合は番号)
  • 予防接種を受けた日付と種類(狂犬病ワクチンを接種した直近の年月日等)
  • 飼育上の注意点(散歩の頻度や排泄のクセ、嫌がることや喜ぶこと等生活習慣全般)
  • かかりつけの動物病院と連絡先

☆ペットの情報をまとめておくことで、台風や地震などの災害時に一時的に避難所生活をおくる場合にも役に立ちます。ペットと飼い主の写真も一緒に入れておくとよいでしょう。

②ペットの食料と消耗品(ペットシーツなど)を確保しておくこと
陽性でも軽症の場合、自宅療養期間は比較的短縮される傾向にありますが、念の為に2週間分程度はストックしておくことをお勧めします。
③個体識別のための対策をしておくこと
飼い主以外の人にお世話をされたり、慣れない環境に預けられたペットが興奮し、脱走しないとも限りません。首輪・名札・迷子札・マイクロチップ登録等の飼い主明示をしておきましょう。

また、病気療養中のペットは動物病院に処方してもらい、2週間程度のお薬をストックしておくなどの配慮も必要です。備えておくべきことは、ペットの防災対策のときとほぼ同じと言えますが、コロナ禍では更に、感染予防にも注意しなくてはなりません。

受け渡しの際に注意すべきこと

預かってもらう知人やペットシッターの方に、自宅までペットを引き取りに来てもらう場合、飼い主がペットをケージなどに入れて玄関先に置いた後、入れ違いに預かってもらうなど、先方と直接接触することをなるべく避けましょう。

いざという時の為に、かかりつけの動物病院等で、飼い主が感染した可能性がある場合に注意することなどをあらかじめ相談しておくことをお勧めします。また、預け先が見つからない場合は、お住まいの地域の動物愛護相談センターや保健所に相談しましょう。

飼い主さんの体調管理が最優先!

公益社団法人 日本獣医師会では以下のように表明しています。

【感染した人と濃厚接触のあった愛玩動物が感染する可能性は否定できないことから、ご自身の愛玩動物を感染から守る為にも、飼い主がしっかりした感染防御の対応をとることが最も重要です】(愛玩動物と新型コロナウイルス感染症について/令和2年7月31日改訂)

長期化するコロナ禍、いつ・どこで・だれが感染しても不思議ではない現状となっています。
事前に準備できるところは準備をしつつ、やはり何よりも飼い主さんの体調管理を心掛け、大切な家族の一員であるペットのためにも引き続き、地道な感染予防に努めてまいりましょう。

【参考】
東京都福祉保健局《新型コロナウイルス感染症による入院・宿泊療養の際のペットの飼育について》

カテゴリ:人とペットの関わりについて

キッズ・マネー・ステーション認定講師 ファイナンシャルプランナー/キッズ・マネー・ステーション認定講師 金銭教育を受ける機会を得られないまま社会人となり、家計のやりくりに悩んだことから平成二十年FP資格取得。「常識にとらわれず実践から学ぶ!」をモットーに、子どもたちが上手にお金とつきあえる大人になれるよう、試行錯誤しつつ活動中。動物全般大好きです♪

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