しつけの基本は楽しむこと!罰は上手に伝わらないことも。
考えてみれば犬たちには、人間が作った空間の中で一緒に生活してもらっています。当たり前のことですが、教えるまでは人間の決まりごとなんて分かるわけもなく・・・。
ただ、生活を共にするためには人間のルールを知ってもらわなければなりません。
そこで皆さんがやっている「しつけ」ですが、皆さんは現在どのように考えていますか?今回はしつけに関する「叱ることの難しさ」や「楽しくしつける方法」についてご紹介します。
目次
罰では伝わらない?
犬への体罰によるしつけは、適切なタイミングで、個々に合った強さで行わなければ効果は全くありません。
体罰が上手く伝わらなかった場合は、彼らにただただ恐怖心を感じさせるだけになってしまいます。
そのため体罰は愛犬に対して行うこととして、なかなかリスキーな行動と言えます。
一体どうするべきなのでしょうか?
楽しむことで覚えさせる
私たち人間は外に出れば友人がいたり、近所の人と話したりと様々な交流の機会があります。
しかし、彼らの生活の中で関わるのは基本的に飼い主さんだけです。
なので彼らにとって飼い主さんとの時間は「特別な時間」になります。
飼い主さんが笑顔になれば「もう一回やって喜ばせてみよう」と思ったり、「どうやったら、楽しいの?」と常に探っています。
つまり、しつけはこの楽しさの中で覚えてもらえば良いのです。
出来ても出来なくても笑顔で接し、出来たときには分かりやすく喜んであげましょう。
失敗しても叱る必要はありません。
成功体験で覚えさせることが、一番の近道です。
英国の研究でも、罰無しで褒めるほうがトレーニングの効率が良いことが明らかになっています。
なかなか上手くいかなくても、叱らずに根気よく続けましょう。
人の手に怯える犬
体罰をすることで、「人の手を怖がる犬」になることが良くあります。
例えば、叩くしつけ。
多くの飼い主が伝わると思ってやってしまいがちなんですよね。
叩くしつけが上手くいかないと、彼らは「なんでだろう。悪いことなんてしていないのに、ただ痛いことをされている。」と感じてしまいます。
そうして叩くしつけをし続けられた犬は、人の手を異様に気にするようになってしまうのです。
中には、「うちの子には一切叩いていないのに、私の手に怯えているような気がする」という飼い主さんもいらっしゃいます。
そういった飼い主さんに多いNG行動は、叩く真似や、嫌な音を立てる行為。これも犬側から見れば、人間の手によって行われている行為なんですよね。
普段からそういう行動をしていないか、一度振り返ってみましょう。
「自分本位な」しつけはやめよう
「こうした体罰によって、とりあえず良い子になってくれればいい。」という飼い主さんもいらっしゃいますが、
この考え方は自分本位すぎるため、考え直したほうが良いでしょう。
ちなみに、このように犬が人の手を怖がる状態を「ハンドシャイ」と言います。
理解しやすい罰
体罰とは違う方法で、犬にとって伝わりやすい罰。その方法は「無視」です。
飼い主との楽しい時間の途中、愛犬が興奮して飼い主の手をガブっと噛んでしまったら、飼い主は「無視」をしましょう。
直前まで笑顔だった飼い主の笑顔が消えると、犬は「飼い主が嬉しくないことをしてしまった」と反省します。
あとは、これの繰り返しです。
彼らにとってツライこと・・。それは、飼い主さんとの楽しい時間が終わるときになります。これを続けることによって、だんだんとやって良いことと悪いことが身についていきます。
「人間にとって正しくないこと=犬にとってつまらないこと」
まとめ
ペットを飼うことの理由で多いのは「癒されたいから」。
そもそも飼い主側が犬を癒してあげないと、犬が私たちを癒やしてくれることはありません。
そして、飼い主が犬を怖がれば、犬も飼い主を怖がります。犬に対してビクビクと接することのないようにしましょう。
愛犬と楽しい時間をたくさん過ごし、強い絆を結んでください!
カテゴリ:犬を飼おう!
- ペットdeペット編集部 うーたん 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。