まめ知識

ポインテッドの猫は温度で毛の色が変わる?!

(ペットdeペット編集部)

 

耳・顔の中心・手足・しっぽの色だけ濃いという大人気の猫柄、ポインテッド。実はポインテッドの猫は他の猫には見られない特徴があることをご存知ですか?今回は、ポインテッドの猫の一風変わった特徴と魅力をご紹介します。

目次

ポインテッドの猫が大人気!

ポインテッドとは、からだ全体はクリームやベージュのようなホワイト系の色なのに、耳・顔の中心・手足・しっぽの部分にだけ濃い色が入っている猫の柄を指します。

猫の柄は基本的に、上からソースをかけたように色が付いていると言われています。たしかに白い毛を持つ猫の多くは背中や頭を中心に色が入っていますよね。

しかしポインテッドに関しては、この「上からソース…」の説が全然守られてないんですよね。これは一体どうしてなのか・・・。

温度で毛の色が変わる?!

じつはポインテッドの猫は「温度で毛色が変わる」という不思議な遺伝子(サイアミーズ遺伝子)を持っています。

この遺伝子により、ポインテッドの毛は温度が高い部分は白くなり、温度が低い部分は色が濃くなるのです。

たしかに彼らの毛色が濃い部分は、耳・鼻の付近・手足など、私たち人間でも冷えやすい部分です。この遺伝子の作用を知ってから毛色の濃い部分を見ると、温度変化によるものだと直ぐに納得できますよね。

毛色は変化する

毛色は保たれることはなく、暑い場所で過ごせば全体的に白っぽくなり、寒い場所で過ごせば色は濃くなっていきます。

季節ごとに違った姿を見せてくれるのも魅力の一つですね。

ポインテッドの赤ちゃんの柄は?

ポインテッドの生後間もない赤ちゃんは、母猫のお腹の中でじっくり温められていたため、ほぼ真っ白です。

成長とともに毛色が徐々に変わっていくため、飼い主さんたちは当時の写真と見比べると驚きを隠せないようです。

サイアミーズ遺伝子の名前の由来

ポインテッドの猫が持つ、温度によって毛色を変化させる遺伝子を「サイアミーズ遺伝子」といいます。

サイアミーズという言葉は聞き慣れないと思いますが、この言葉はシャム猫の別名である「サイアミーズ」から来ています。シャム猫はポインテッドの代表ともいえる品種ですよね。

シャム猫は高貴な猫

シャム猫はタイが原産です。かつてタイは「サイアム(Siam)」という国名だったため、海外ではシャム猫を「サイアミーズ」と呼ぶようになりました。

そして、今も日本でサイアミーズという言葉が広がっていないのは、その頃の日本ではサイアムを「シャム」と呼んでいたからになります。発音自体は若干似てますよね。

シャム猫はもともとタイで王族や貴族などの高貴な人々のステータスとして飼育されていました。そのためタイにおいてシャム猫は、「タイウィチアン・マート(月のダイヤモンド)」と呼ばれるくらい魅力のある猫だとされています。

目の色は必ずブルー!

温度によって毛色を変化させるサイアミーズ遺伝子は「目の色」にも作用します。

目は身体の内部にあり温度が高いため、毛色と同じように色素が作られません。そのため、ポインテッドの猫の目は必ずブルー系となるのです。

他の猫の場合、赤ちゃん時代の目の色は大抵ブルーですが、成長とともにグリーンやイエロー、オレンジ系の色に変わっていきますよね。

それもそれで可愛いのですが、もし透き通ったブルーの目に魅力を感じるのであれば、飼う段階でポインテッドの猫を選ばれると良いのかな、と思います^^

さいごに

今回はポインテッドの猫の魅力をご紹介しました。温度で毛色を変えてしまう遺伝子があるなんて驚きですよね。

ポインテッドの猫は比較的人懐こく甘えん坊ちゃんが多いようなので、猫とたくさん触れ合いたい方にはピッタリかも?

カテゴリ:まめ知識

ペットdeペット編集部 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。

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