ペットとお金

知っておきたい!ペットの介護費用事情

(キッズ・マネー・ステーション認定講師)

 

ファイナンシャルプランナーの髙柳万里です。

先日、高齢のダックス犬と暮らす方とお話をしていて、『ペット用紙オムツ』の話題になりました。高齢化や病気等により体力が低下したペットの排せつが困難になると、ペット用オムツが欠かせなくなるご家庭が多いようです。そこで今回は、ペットの介護に関する費用について調べました。

ペットの介護は体力勝負!

ペットと長く暮らしたことがある方は、人もペットも年を取れば介護されるようになるのだなあ…と実感されることと思います。8年程前まで筆者が一緒に暮らしていたのは体重1.5キロ程度の小型のパピヨンでしたが、晩年は高齢による夜中の徘徊や夜鳴きがみられたため、何度も深夜に起こされた経験がありました。寝不足が続き、自分自身の気力と体力も限界だったため、最期に手厚くケアしてあげられなかったことを、いまだにとても後悔しています。

オムツ&シーツは必須アイテム

我が家のパピヨンが高齢となり、足腰が弱って排せつが困難となってからは、ペット用オムツを日常的に装着するようになりました。当時は一枚あたり100円程度の価格のタイプを毎日数枚以上使用していたため、オムツ代だけでもひと月8,000円近くとかなりの出費となっていました。以前は数種類しかなかったペット用オムツですが、最近では様々な形状、色、サイズ等のバリエーションも豊富になり、平均して一枚あたり40円~60円程度、60枚入り約1,500円程度の割安なものもあるようです。ただし商品によっては固定するためのテープが外れやすいものや、オムツの形状がペットのサイズにフィットしない場合等がありますので、最初は数種類を試してみるのがお勧めです。

その他、オムツカバーと交換可能なオムツパッドをセットで使用するタイプもあります。
一般的にパッド一枚あたり20円~30円程度のものが多く、使い捨て紙オムツよりはパッド交換の方が経済的負担は軽くなりますが、しっかり装着していないと漏れてしまうことがあり、我が家ではしばらく試してみた結果、紙オムツを採用することにしました。

また、我が家のパピヨンがケージに入っているときは、オムツをせずにペットシーツの上で排せつしていたため、ペットシーツも日々の必須アイテムでした。シーツについては毎日交換していたため、費用は毎月2,000円近くかかっていました。

最近のペットシーツは消臭機能付きなど様々な機能やサイズも選べますので、ご自宅のケージのサイズにあったもので使いやすいタイプを選びましょう。一般的に一枚あたり20円~30円程度のものが多いようですが、インターネット通販でまとめ買いをすると割安となるケースがありますので、サイトの利用規約や各種条件を十分ご確認の上、利用されるのもお勧めです。

意外とかかる?こんな費用

消耗品や食費以外でも、ペットが高齢になるにつれて様々な出費がかかります。
やはり負担が増えてくるのは医療費関連です。我が家のパピヨンも動物病院にかかる頻度が増え、定期的な健康診断や、歯石除去費用も含めて医療費もそれなりにかかりましたので、あらかじめペット保険等で備えておくのもお勧めです。

また、足腰が弱ってからは、今までは難なく登れていたソファやベッド等の段差が登れなくなってしまったので、バリアフリー対策として『ドッグステップ』という柔らかい素材でできたペット用階段を室内に設置しました。
こちらは当時3,000円程度のものを購入しましたが、最近では2,000円~8,000円程度のものまで、各メーカーより様々な素材やカラーのバリエーションが展開されています。

高齢化するペットのための心構え

高齢となったペットをケアするためには、何より飼い主さん自身が元気でいることが大切です。ただし、日頃から健康に気を付けている方でも、病気やケガをしないとは限りません。

筆者も直接お聞きしたことがありますが、ペットのことが心配なあまり、ご自身が体調不良なのにもかかわらず、入院や手術を先延ばしにされている飼い主さんが少なくないようです。

飼い主さんの体調が悪化しては、結果的にペットたちが困りますので、飼い主さんがお世話をできない場合、かかりつけの動物病院やペットホテルに依頼するか、一時的に親族や知人にお世話を頼めないか相談してみましょう。

また、いざという時には飼い主さん以外の方でもお世話を頼めるように、お散歩などの際に、他人や他のペットともコミュニケーションをとれる機会をつくり、ペットの社会性を育めるように心掛けておくことが大切です。
『困ったときはお互い様』の精神で、日ごろから助け合える人間関係を築いていけると良いですね。

カテゴリ:ペットとお金

キッズ・マネー・ステーション認定講師 ファイナンシャルプランナー/キッズ・マネー・ステーション認定講師 金銭教育を受ける機会を得られないまま社会人となり、家計のやりくりに悩んだことから平成二十年FP資格取得。「常識にとらわれず実践から学ぶ!」をモットーに、子どもたちが上手にお金とつきあえる大人になれるよう、試行錯誤しつつ活動中。動物全般大好きです♪

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