猫のおもちゃには誤飲の危険があります!安全に使うためのルールとは?
猫がいつも遊んでいるおもちゃ、どのように安全管理をしていますか?猫はあらゆるものを誤飲してしまう可能性が高い動物です。飼い主として、おもちゃの取り扱い方を今一度見直しておきましょう!
目次
猫のおもちゃは危険?
室内暮らしの猫にとって遊びは、運動不足解消やストレス発散などの大切な役割があります。そのため飼い主さんたちは日々、さまざまなおもちゃを使って遊んであげているのではないでしょうか。
たとえばペットボトルの蓋や、ヘアゴム、ヒモなど、日常で使われる物を再利用したり、ペット用品店で猫用のおもちゃを購入して遊んであげたり、中には猫用のおもちゃを自作して遊んでいるという飼い主さんもちらほら見かけます。
しかし、気をつけなくてはならないことがあります。
猫のおもちゃの多くには、猫が「誤飲」してしまう危険が潜んでいるのです。
猫の舌は誤飲しやすい形状をしている
猫が自らの意思で誤飲してしまうことも考えられますが、そもそも猫は舌の形状から誤飲しやすい動物であるといえます。
猫に手を一度でも舐められたことがある人はご存じだと思いますが、猫の舌はとてもザラザラとしています。
そのため、飲み込みたくないと思ったものでも、舌がザラザラとしているせいで口の中から上手く出すことが出来ずに結局飲み込んでしまう、ということがよくあるのです。
普段問題なく遊んでいるからと、おもちゃをつい安全な物だと思い込んでしまうこともありますが、ここは冷静になってしっかりと気を付けていく必要があります。
特に気をつけたいおもちゃ(経験談あり)
どんなおもちゃでも100%安全だと言えるものはありませんが、ここでは特に気をつけていただきたいおもちゃをご紹介します。
我が家で起こってしまった誤飲エピソードもあわせてお話しますね。
ヒモ、又はヒモが付いたおもちゃ
ヒモ類は特に、猫が飲み込みやすい物として危険だとされています。
長いヒモは飲み込まないだろうと想像してしまいますが、実際のところ長さは関係なく、驚くほど長いヒモを飲んでしまうこともあります。
ただのヒモはもちろんのこと、ヒモが付いたおもちゃはペット用品店において多く売られています。ヒモ系のおもちゃで遊んでいる際は特に気をつけてあげましょう。
我が家においても20年ほど前、一緒に暮らしていた猫がヒモを飲みこんでしまったことがあります。
その際は運良くお尻の穴からヒモが出てくれたため、重大なことにはなりませんでしたが、最悪の場合、病気になったり、手術が必要になることもあると言われました。
飲み込んでしまったヒモは、お菓子やタバコ等を開けるときに出るプラスチックのヒモ状のゴミでした。おそらくゴミ箱から拾って遊んでしまったのでしょう。ゴミ箱の中も気が抜けないなと思いました。
羽が付いたおもちゃ
羽が付いたおもちゃも誤飲しやすいので危険です。
羽はやはり、野生心くすぐられるのでしょうか。猫の反応が良いのか、多くの猫用おもちゃに付けられています。
反応が良い反面、興奮して飲み込んでしまうことも多いので注意が必要です。
今年の話ですが、私が現在一緒に暮らしている猫が少量飲み込んでしまうということがありました。
兄妹猫で2匹いるので、両手で違うおもちゃを振って遊んでいたのですが、数秒、片方の猫に集中してしまった瞬間に、もう片方の猫が羽をガジガジと食べてしまったのです。
少量だったためか、数日ウンチを確認しても羽根らしきものは見つかりませんでした。あれから数ヶ月経ちましたが、とりあえず何事も起こらず元気にしているので何とか大丈夫そうです。
すぐに気付き止められたのでまだ良かったのかもしれません。あのままガジガジと大きく羽根を飲みこんでしまっていたら大変なことになっていたでしょう。
同時に遊ぶなんてことはもうやめようと反省しました。
『市販のおもちゃ=安全』ではありません
つい、市販されているおもちゃは猫に安全に作られているであろうと思ってしまう傾向があります。
たしかに作っている会社さんは、なるべく猫に安全なものを、と心がけて作っているとは思いますが、それは誤飲しても大丈夫という意味ではありません。
猫用おもちゃの注意事項もよく読むと、「猫だけで遊ばせないでください」と丁寧に記載されているものもあります。
猫の誤飲は飼い主の責任になりますので、目を離さず、決して猫だけで遊ばせないようにしましょう!
おもちゃで遊ぶ時のルール
飼い主の見える範囲で
おもちゃで遊ぶ時はかならず飼い主の見える範囲で遊ばせましょう。テレビを見ながらなどの片手間で遊ぶ方法も、見ていないのと同じですので注意です。
おもちゃで遊んでいる時は、一生懸命な猫の可愛い姿をじっくり見守ってあげましょう。
最近は一人遊びできるおもちゃなども売られていますが、それにおいても飼い主がいない時は片付けておいたほうが安全です。
小さな物は個数を確認
遊ぶ時は常に確認できる個数で遊びましょう。
小さいもの(ネズミのおもちゃやヘアゴム、毛糸ボールなど)は個数が分からなくなることがあるので、しっかり把握できる範囲にとどめて遊びましょう。
終わったらすぐに片付ける
遊びが終わったら、おもちゃはすぐに片付けましょう。
ただ狩りが終わった後、猫の特性上、少しの間は獲物を自分の近くに置いておきたいという欲があります。
すぐに取り上げるのではなく、少し時間を見てから片付けるようにすると、猫も満足して落ち着くことが出来るのでおすすめです。
さいごに
ここではおもちゃについて大きく取り上げましたが、誤飲はおもちゃではなく日常に潜むさまざまな物で起こり得ます。
猫が飲み込んでしまう危険がありそうなものは、猫の届かない場所へ片付けましょう。
また、猫はゴミ箱を漁ってしまうこともあります。猫の手が届くゴミ箱にもなるべく安全なものだけを捨てるように心がけましょう。
カテゴリ:これってどうなの?
- ペットdeペット編集部 うーたん 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。
PREV 秋は猫の抜け毛が増える季節!抜け毛対策と効果的なお掃除方法とは?