ペットとお金

知りたい! ペット保険のよくあるギモン特集

(キッズ・マネー・ステーション認定講師)

 

動物全般大好きな、ファイナンシャルプランナーの髙柳万里です。

以前、愛犬のパピヨンを実家に連れて帰った際、愛犬が実家の先輩猫に近づきすぎたせいで、キレた猫に首筋をガブリと噛みつかれ、慌てて動物病院に駆け込んだことがありました。幸い、頸動脈スレスレのところのケガで愛犬の命に別条はなかったものの、当時はペット保険がまだ一般的ではなく保険未加入だった為、治療費などの出費が負担となってしまいました。

私たち人間と違って、公的な医療保険制度などのしくみがないため、思いがけないペットのケガや病気などで、治療費が負担となった経験がある方は多いのではないでしょうか。

さて今回は、よくあるペット保険についての疑問を取り上げたいと思います。
今後の参考にしていただけたらと思います。

ペット保険について良くある質問

ペットの年齢により保険料は変わりますか?
→一般的に、ペットの年齢と連動して保険料が上がるしくみになっている商品が多いです。基本的には一年更新の契約形式がスタンダードですが、ペットの年齢が3年毎に保険料が上がるタイプの保険料設定の商品もあります。最高で何歳まで継続可能で、継続後の保険料はいくらになるのか、あらかじめ確認しておきましょう。
・通院の時は補償されますか?
→通院の補償をつけるかどうか、プランを選べることが多いです。 『入院』『手術』『通院』のセットプランにするか、『入院』『手術』のみのプランにするかを選ぶ際は、保険料とのバランスを考えて選びましょう。もちろん通院補償つきプランのほうが保険料設定は高くなりますが、保険金のお支払い対象となる場合も多いようです。
保険金はいくらまで保障してくれるのでしょうか?
→契約期間一年間の間に、最高で70万円~110万円までなど、各保険会社により異なります。お支払いの限度となる金額を確認しておきましょう。
保険の支払い対象外となるのはどんな時ですか?
→基本的には、獣医師の指示による治療のための入院や手術、通院をした場合はお支払い対象となりますが、生検(内視鏡や試験開腹等)、眼瞼縫合、創傷処置(縫合やデブリードマン)、創傷および皮膚病治療に伴う切開・排膿処置等は対象外となる場合が多いようです。また、保険の責任開始日前に発生していた病気やケガ、すでに診断されていた先天的異常などの場合は基本的には対象外となりますのでご注意ください。 なお、不妊手術や去勢手術、歯石除去、ワクチン接種などの予防のための検査や投薬の費用も、対象外となることが一般的です。
病気で通院中の場合は加入できますか?
→加入前に悪性腫瘍や、糖尿病などの病気と診断されている場合、ペット保険の加入が難しいことがあります。すでに病気やケガで診療中の場合は、加入できるかどうか事前に保険会社に確認しましょう。
補償プランの保険金の支払いの割合はどんなものがありますか?
→一般的に、保険金支払割合は50%~100%のうちからいずれかを選ぶことが多いです。 治療費に対しての保険金のお支払いの割合ですが、もちろん保険金支払割合が高いほど保険料は高くなりますので、免責事項(お支払いできない場合)などを十分確認の上、検討しましょう。
複数のペット保険に加入することはできますか?
→原則として重複してのご加入はできません。 ペット保険は、一般的な医療保険や死亡保険等とは違い、補償期間が重複してのご加入はできませんのでご注意ください。

そもそもペット保険とは、公的な健康保険がないため、動物病院での診療にかかる全額が自己負担となるペットに対して、飼い主の方に治療費の補償を行う保険です。
補償内容は、提供する各保険会社や少額短期共済の会社により異なりますのでご注意ください。

数あるペット保険の中でも、やはり実際に大切なペットがケガや病気で大変な状況となった時に、役に立つ保険をしっかり選びたいものですね。

今後もペットと暮らす皆さまの声を反映した、様々なペット保険が登場するのでは、と個人的に期待しているところです。そして何より、人間もペットも、毎日を健やかに、楽しく過ごせることが大切ですね。

カテゴリ:ペットとお金

キッズ・マネー・ステーション認定講師 ファイナンシャルプランナー/キッズ・マネー・ステーション認定講師 金銭教育を受ける機会を得られないまま社会人となり、家計のやりくりに悩んだことから平成二十年FP資格取得。「常識にとらわれず実践から学ぶ!」をモットーに、子どもたちが上手にお金とつきあえる大人になれるよう、試行錯誤しつつ活動中。動物全般大好きです♪

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