知っておきたい!ペットの『救命救急』事情
ファイナンシャルプランナーの髙柳万里です。
先日、最寄りの消防署にて救命救急講習を受けました。心肺マッサージや人工呼吸の方法などの指導を受け、上半身モデルを使用して手順を実践することで、人命を助けるために役立つ知識と技術を習得する必要性を実感しました。人間だけではなくペットも、いつ急病や不慮の事故に巻き込まれるかわかりません。いざというときにペットの命を守るには、どのようなことに気をつけるべきかまとめました。
こんなときはどうする?夜中にペットが急病に!
大切な家族の一員であるペットが、夜中に突然病気やケガをした場合、飼い主さんはどうしたらよいでしょうか。かかりつけの動物病院に連絡がつかない場合、心配で居ても立っても居られないことでしょう。そんなとき、地域に夜間診察可能な動物病院があるかどうか、あらかじめ調べておくと役に立ちます。筆者が調べたところ、都内では7カ所の夜間診療対応可能な動物病院がありました。
なお最新情報につきましては、お住まいの地域の管轄の獣医師会ホームページ等で検索することができます。
- 【一般的な診察までの流れ】
- まずは電話にてペットの症状を伝え、夜間診察を受けるケースに該当するか判断
- 診察が必要とされる場合、速やかに自家用車やペット乗車可能タクシーなど移動手段を手配
- ペットをキャリーバックや専用ケージに入れ、動物病院まで移動
- 病院スタッフの指示に従い、診察を受ける
- 翌日はかかりつけの動物病院にて診察を受ける
- 【持参するもの】
- 服用中の薬/持病についての情報/過去のワクチン接種歴 など
- (可能であれば)いつ頃からどのような症状が出たか、病院スタッフに説明しやすいようにメモ
- 動画・写真等に記録しておく。
治療費の支払いについてはクレジットカードのみ対応可能の病院が多いため、事前に会計方法についても確認しておきましょう。
原則として、あくまでも救急の場合にのみ、診察を受け付けてくれるのが夜間診察動物病院の役割です。翌日以降、あらためてかかりつけ動物病院にて診察を受けるようにしましょう。
また現在はコロナ禍につき、状況により受付手順が異なる場合がありますので事前にお電話にて確認しましょう。
いざというときに備えて準備しておくことは?
- ① ペット保険の付帯サービスを確認しておくこと
- ペット保険に加入している場合、多くの保険会社では付帯サービスの一環として、ペットの健康状態を相談できるフリーダイヤルなどの相談窓口を設置しています。夜間診療対応の病院が近辺にない場合や、救急の対応をすべきか迷うケースなどは、まずは繋がりやすい相談窓口に問い合わせましょう。最近ではLINEやチャット等でも365日、24時間対応可能な相談窓口を設置している保険会社もありますので、普段から登録しておくことをおすすめします。
- ② ペットの救命講習を受けておくこと
- すぐに病院で診察を受けられないケースも多いため、飼い主さん自身で身につけておくべきスキルとしては、一般の方が受講できるペットの救命講習があります。ペットの防災、ペットの同行避難や同伴避難についてなど、災害時や緊急時の対応についての基本的な知識と技術が得られます。受講料は約8,000円~数万円と講座内容により異なりますが、受講すれば認定証の授与と民間資格が得られるところもあります。
- 【受講内容の主な項目】
- 一次救命処置:人工呼吸(マウスtoノーズ)やCPR(心肺蘇生法)の方法
- 気道異物除去
・ペットの応急手当の基本 - 日常生活におけるペットの事故や怪我の予防
- 止血の処置方法
・包帯の使い方 - 骨折などの場合の固定、救護、継続観察、搬送
- ペットの防災
- ペットの災害時の心得などについての知識と技術
講習ではぬいぐるみを使用して、犬や猫の種類に応じた心肺マッサージなどの練習ができるようです。かなり実践的な内容となっているため、今後より多くの方が受講されることで、ペットの救命救急や、動物愛護への社会的関心が高まるのではと感じました。
いざというときにペットの命を守るのは飼い主さん自身です。ご自身や大切なペットの命を守るため、お住まいの管轄の消防署の救命救急講習とペットの救命講習、機会があればどちらも受講されることをおすすめします。
※2022年3月時点の情報です。
カテゴリ:まめ知識
- キッズ・マネー・ステーション認定講師 髙柳万里(たかやなぎまり) ファイナンシャルプランナー/キッズ・マネー・ステーション認定講師 金銭教育を受ける機会を得られないまま社会人となり、家計のやりくりに悩んだことから平成二十年FP資格取得。「常識にとらわれず実践から学ぶ!」をモットーに、子どもたちが上手にお金とつきあえる大人になれるよう、試行錯誤しつつ活動中。動物全般大好きです♪
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