暮らしと健康

猫のフードが年齢ごとに異なる理由は?多頭飼いの際の注意点もご紹介

(ペットdeペット編集部)

 

ペット用品店に行くと必ず年齢別のフードが置いてありますが、なぜ年齢ごとにフードが分けられているのでしょうか?今回は、年齢によるフードの違いや、多頭飼いの際の注意点、高齢猫への配慮についてをご紹介していきます。

目次

フードはずっと同じものではいけないの?

ペット用品店に行くと、子猫用や成猫用、そしてシニア用など年齢別にさまざまなフードが売られていますよね。

私たち人間からすると年齢によって食の好みは変わるとしても、食事を大きく変化させることはあまりないので、馴染みがなく不思議に思う方もいることでしょう。

ただ、実はこの年齢別フードは飼い猫たちの健康に欠かせないものとなっています。それぞれ一体何が異なるのでしょうか?

年齢によるフードの違い

年齢ごとにフードが分けられる理由は、年齢ごとに必要とする栄養の分量が異なるからです。年齢に合ったフードをあげることで、栄養過多や栄養不足を防ぎます。

成長期、子猫用

どの飼い主さんも「子猫の時期はあっという間だ。」と言うくらい、子猫の成長スピードは凄まじいです。

その成長スピードに合わせるため、そして子猫の活発な運動量に対応するため、子猫は成猫の2倍ものエネルギーを必要とすると言われています。

そのため、成猫のフードよりも高タンパク、高脂肪など高い栄養が必要になります。

成猫期

成猫期は子猫時代から比べるとずっと落ち着いた生活を過ごすようになります。

そのため、うっかりと子猫用を与え続けてしまうと栄養過多になる危険があります。

1歳ほどになったらきちんとフードを変更しましょう。

高齢期、シニア期

高齢猫になるとだんだんと運動量が減り、必要なエネルギー量も減少していきます。また、消化や代謝機能も衰えていき、さまざまな病気に罹りやすい時期にもなります。

そのため、低カロリーで、且つ高齢猫が補いたい栄養素が含まれている高齢期用フードを食べさせる必要があります。

何をあげるか迷ってしまう場合は…

愛猫にどのフードをあげるかについては、飼い主に全て委ねられてしまう部分になります。ただ、現在はフードの種類も多く、どれにするか迷ってしまう場合もあるかもしれません。

その場合は、ワクチン接種や健康診断などのついでに動物病院の先生に相談してみましょう。

動物病院の先生は専門的な観点から、愛猫の状態に合ったフードを教えてくれます。我が家がお世話になっている動物病院の先生に関しては、「このブランドのフードは信用性が高いよ~。」などと快く教えてくれました。

動物病院の先生から教えてもらえると、より安心して愛猫にフードをあげることができます。迷ったときはネットなどで検索する前に、まずは身近な専門家に相談してみましょう。

多頭飼いの場合に注意したいこと

多頭飼いをしている場合、置き餌をしたり、自動給餌器を使用すると、適切なフードが食べられないといったケースがあります。

そのため、多頭飼いの場合はなるべく時間を決めて、飼い主が見ているところで食べさせ、食べ終わったらすぐ片付ける、という方法が良いでしょう。

時間を決めてあげることは、愛猫の食欲不振にいち早く気付くことが出来るというメリットもあります。

猫が高齢になったら配慮したいこと

愛猫が高齢になり衰えてきたら、フードを高齢期用に変更するだけでなく、他のことにも配慮してあげると親切です。

たとえば、咀嚼力が落ちていそうだと感じた時はドライフードをふやかしたり、ウエットフード中心にしてあげたりすると食欲アップにつながります。

また、身体の負担の少ない姿勢で食べられる、高さのある器にしてあげるのもオススメです。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

フードは猫の健康を大きく左右するものとなります。

適切なものを適切な量だけ与えられるよう、なるべく置き餌ではなく時間を決めてあげましょう♪

また、愛猫も高齢になると食べ方に変化が出てきます。食欲が減ったり食べづらそうにしている場合は、フードや環境を工夫してあげましょう♪

カテゴリ:暮らしと健康

ペットdeペット編集部 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。

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