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砂漠の天使「スナネコ」って?ペットとしては飼えないのはナゼ?

(ペットdeペット編集部)

 

砂漠の天使と呼ばれる「スナネコ」。愛らしい見た目とは反して、砂漠の地域で生き抜くために様々な武器を持っています。今回はそんなスナネコの特徴や、ペットとして飼えない理由などをご紹介していきます。

目次

スナネコとは

スナネコは砂漠地域に生息する、世界最小クラスの野生ネコです。

小柄で愛らしい見た目をしていることから「砂漠の天使」とも呼ばれています。

ただ、スナネコは可愛いだけではありません。砂漠という厳しい環境で生き抜くため、他の猫たちにはない様々な武器を持っている逞しい動物です。

他の猫種には見られない特徴

砂漠という厳しい環境下で生き抜くスナネコ。どのような特徴があるのでしょうか。

砂漠の砂のような毛色

砂漠に生息するためか、スナネコは被毛まで砂漠の砂のような色をしています。

砂漠で目立つ者は生き残れないのでしょう。

足裏の毛が長い

スナネコの肉球は長い毛でびっしりと覆われています。

この毛によって、灼熱の砂の上をヤケドすることなく歩くことができます。また、砂に肉球がめり込むのを防ぎ、足跡を残しにくくします。

耳が大きく、毛が長い

スナネコの耳は幅の広い三角形になっています。

この大きな耳は聴覚に優れているようで、かなり遠くの音まで正確に聴こえるようです。砂漠は獲物の数が少ないため、この聴覚によって獲物を見逃さないようにしているのでしょう。

また、スナネコの耳の内側の毛が長いのは、耳に砂が入り込むのを防ぐためです。過酷な砂漠の環境に上手く対応しています。

牙が鋭い

スナネコは一般的な猫に比べて牙がとても鋭いです。

穴掘り上手

砂漠では植物もわずか。暑さをしのぐ場所や隠れられる場所が殆ど無いのでしょう。

そのため、スナネコは自ら穴を掘って巣穴を作ります。

また、獲物が砂に潜っている時には聴力を頼りに穴を掘って正確に捕まえます。

ペットとして飼えない理由

とても可愛らしい見た目なので、「ペットとして飼えたら・・」と考える方も少なくないでしょう。

しかし、スナネコは臆病で野性味が強いため人に懐くことはありませんし、牙や爪がとても鋭い攻撃性の高い『猛獣』です。

ペットとして飼うことは出来ません。

また、絶滅している地域もある貴重な種でもあります。ペット需要が増えてしまえば、密猟に繋がり、絶滅の危機がさらに高まります。

人間の手によって絶滅、そんなことは絶対にあってはなりません・・・。

スナネコの自然な姿を楽しもう

スナネコは希少種ですし、なかなかお目にかかれる動物ではありません。しかし、実は国内でも会いに行ける場所があります。

動物園で会おう

以下の動物園では、野生に近い環境で暮らすスナネコの姿が見られます。

  • 那須どうぶつ王国(栃木県)
  • 神戸どうぶつ王国(兵庫県)
  • 長崎バイオパーク(長崎県)
  • ネオパークオキナワ(沖縄県)

※2022年3月現在

ぜひ、足を運んでみては如何でしょうか?

写真や動画で楽しもう

「忙しくてなかなか動物園には行けない・・。」

そんな方には、SNSの活用をオススメします♪

一般の方の投稿も勿論のこと、スナネコが暮らす動物園ではスタッフの方がYouTubeやInstagramなどにスナネコの愛らしい姿をアップしています。

実際に足を運ぶのも良し、お家時間にSNSで会いに行くのも良し。思う存分スナネコを楽しんでください^^

カテゴリ:まめ知識

ペットdeペット編集部 茨城県出身。現在、猫2匹とルームシェアをしています。キャットケアスペシャリスト。

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